LIFE IS WATER BAND 1st Mini Album「いつかはれたひに」 発売に寄せて… |
FEELIN’ FELLOWSのカセットコンピで聴いていた
彼らLIFE IS WATER BANDの待望のアルバムができたようです。
LIFE IS WATERにBANDが付いている通り、
とても素晴らしいバンドアンサンブル(マジで良い)を携えた無敵の歌がたっぷり聴けるのです。懐かしいようでとても新しい、聴く人がそれぞれ思い思いの時代や景色や空気を感じることができる優しくも尖っている、そんなアルバムだと思います。
ふと、、、全ての楽器の音を聴き逃さぬように聴いている自分に気がつきました。
松田”チャーベ”岳二
(LEARNERS / kit gallery)
馴染みのあるような ないような。
ところどころで耳に入ってくる鍵盤楽器らしき音色。気になる。
特にピアノ。かなり独特。
ピアノの というか響きに対する、明確なイメージを強く感じます。
たけしくんの歌と同じくらいのストーリー性を音から感じて、すぐに森川あづさを思い出した。
誰が音楽を「コミュニケーション」としているかはわからないが、自分にそう感じさせる演奏が大好きです。
たけしくんの歌う歌詞の世界はとても短い時間の中。
その中に生きている誰かの心情には多くの時間を過ごした情報がきっちり詰め込まれているように思うんだが、とにかく自分にそう感じさせる歌が大好きです。
もし、「シンカー」任せに進んできた投手だったなら、後悔と恐怖できっと見るもの全てに途方に暮れてしまう日もあるかもしれない。
このピュアネスにだけは嘘をついてはなりません。
そして、負けるのか負けないのかもきっちり回収したいピュアネスにも嘘をついてはなりません。
猪爪東風
(ayU tokiO)
LIFE IS WATER BANDの
初音源(?)を全く予備知識もなく聴いています。
バンド名から洋楽系サウンドを想像していましたが、一聴して想像とは全く違った音源にちょっとビックリしながら聴いています。
この自然体というか、
ある意味気負わないサウンド、
これはこれでハマるなあと思いながら。
とりあえずヴォーカルくんの
独特なピッチ感、マイペース感、青い純粋感と、ほのぼのとしたある意味エヴァーグリーンなサウンドが相まって、
日常を歌ったかのような歌詞(歌詞カードは見てません。)が直で耳に入ってきます。
日本のロック〜ポップミュージックの
創世記から、
もはや何十周もシーンが回りつづけて
令和2年の今、
少なくともこの音源の25分間が
私的に速攻終わった事実と、
この作品の感想を書いている事実が
このバンドとの最初の出会いだったことは、こんな世の中も相まって
私の記憶にインプットされました。
ライブの初見はいつになるのか
楽しみです。
古閑 裕
(KOGA RECORDS /
VENUS PETER / ROCKET K)
目まぐるしい日々を過ごしている。
不安を追い越そうと
必死に動いている自分がいる。
綺麗な空の下、
心地よい春の陽気のなかで、
見えないウイルスが
別の世界を作ろうとしている。
夜は静か。
私たちは触れ合うことすら
難しくなった。
生きているうちは
このアルバムを聴こうと思う。
死ぬときも、
思い出したら最高のbgm、
三途の川ですら自由に泳げる。
闘いは続く。
まだ生きるから、いつかはれたひに、
また集まろう、友よ。
LIFE IS WATER BANDの
アルバムを聴いている。
最高の気分、今このときだけは
追い抜くことができる、すべてを。
スガナミユウ
(GORO GOLO / LIVE HAUS)
タケシがソロやるって言って始めた
ライフイズウォーター。
僕が昔っから知ってる人達、ヘンテコな人達がドンドン加わってバンドになっていった。
最近のライブすごいんです。出来たら観た方がいいですよ。
ヒネクレモノたちが集まって良いライブやってて。
ベースのイマさんはディエゴからの友達。
変な人です。本当のこと言わせたら天下一品。腕は見て。ポップなフレーズを沢山弾きます。あ、嬉しい時笑うとヤバイ。とてもいい。悪口言ってる時の笑い声は特別最高。でもちゃんと優しいひと。で、多分言うよ、言ってるのは悪口じゃなくて本当のことだって。あはは。
ギターのマツモト君は
ダズイットフロートから参加。
頭がちょっとおかしい人。偏屈なんだ。音楽とか暮らしとかにコダワリを持っている。僕たちと一緒かも。ギターにもそれが現れてる。弾いてる時の顔は皆が笑う。明るい気分になる顔ってあるでしょ?それそれ。
もう一本のギターは、
このチームの良心、超君。
良い心、だけど、なんかズレています。優しい悪魔。コーラスや声出すとこに注目が集まる。それもそのはず、声に気持ちを乗っける名人なんだ。ついてない人は彼を見るといいよ。多分抱きしめるように歌ってるから泣くぜ。ショートストーリーってバンドやってるけどそっちもとっても綺麗。
ドラムのナガイ君。
色々なバンドで叩きまくってる。マジで叩きまくってる。彼がこのチームに与えたグルーヴと激情は計り知れない。ライブが良い、この評価はまんま彼に与えられているとも考えている。激しいことは全部良いって彼を見ていると感じます。悲しい歌詞や声をポジティブに持っていっている原動力の一つ。あ、思い出した。超君の声と彼のドラムは、ホガラカで、気持ちがいい。
そして、最後に加入したタイタイ。
キーボードを弾きます。本来は天才ベース弾きです。ギターも弾けて、ドラムでも色々やっていた。(ドラムはsnottyやアペイジ、懐かしいところだとカイザーソゼだな。今は松本君のダズでも叩いている。)だけれど、このバンドでは始めたばかりのキーボードで参加。俺は一緒に組んだことあるから知っています。本格的に変な人です。それが所々現れたキーボードを弾いています。あ、録音のスーパー名人。俺たち仲間の録音はほぼタイタイがやってて。
タケシは、
そんな人達とバンドを組み、
このアルバムを作った。
変人たちが、ニヤニヤしながら演奏しているのが分かると思います。
悲しい気持ちや嬉しい気持ち
怒りや優しさを、ニヤニヤ演奏するんだ。
松本くんが真面目な顔で言ったことを
いつも観てると思い出す。
「そう見えないかもしれないけど、
このバンドはパンクバンドだと思うんですよ。」
アルバムを聴きながら、
そうとも、そうとも、って思った。
抵抗をしているんだ。
優しい気持ちをもってさ。
嫌なことがあった時、
これを聴くといいかもしれない。
あはは。
蛇足かもしれないけど、
僕が知ってることを最後に一つ書く。
このアルバムの最後の曲は、
最初、仮に名前が付いていた。
「敗戦投手」。
そういう名前でした。
完成品は
「負けないひと」と変わったんです。
これは小さいけれど、
意味のある変化だと思わないですか?
へへへ。
敗戦投手って名前をなんで
「負けないひと」って変えたのか
聞いていません。
だって、自分で考えたかったから。
タケシは逆の意味にも取れる
名前に変えた。
負けが決まった投手を負けない人だって決めるのは軽やかな気持ちだったんじゃないかな?って考える。
楽しい想像。
すごく、すごくいいって思った。
へへ、なんてね。
このアルバムの色々を話すと長くなる。
でも、とても良いメロディと演奏だと思います。
ライブハウスで逢いましょう、
で、ダンスをしましょ?
各々、各々のダンスを。
カッコ悪かったやつが勝ちのダンス。
へへへ。ではでは。
久保 勉
(A PAGE OF PUNK)
ふと思いたって、
窓を全開にしてハケで家具の色を塗りかえる。
気づいたら夕方になっていて、
このアルバムを聴きながら、
部屋の真ん中に置いてある
乾かし中の家具達を眺める。
この季節には、隣の家の小さな姉妹たちの声がよく聴こえる。
これまでも知っているけれど、
また、何度でも、
はじめましてが出来そうな気がした。
LIFE IS WATER BANDの
いつかはれたひに。
真舘 晴子
(The Wisely Brothers)
優しくて柔らかで、
でも負けず嫌いで
寂しがりで不器用な、
人間臭さが雑然と入り混じりながら
絶妙なバランスで形成された
これぞ"BAND"アンサンブル!
新宿の沖縄料理屋、
公園前の路上呑み、
多摩での温かい手料理、丘の上の星、
深夜の音楽談話、ZONE-B。
あの日をじんわり思い返しながら、
吞めもしないウイスキーを片手に
このアルバムを聴く。
本当待ってました!
これが聴きたかったです。
OSAWA17
(I HATE SMOKE RECORDS /
THE SENSATIONS)
みんなでワインを飲むのは楽しい、
ひとりでウイスキーを飲むのも
楽しい。
生活の音が
いっぱい詰まっているよう。
みんな好きな音がきこえる。
北山
(メシアと人人)
「いつかはれたひに」
音楽が風景だったら、生活している風景とまざってほしい。
青空が広がる何も予定のない休日に、近くの川へ行こうと思い立って、家から川までの住宅街を音楽を聴きながら歩く。住宅街の中から急に川が広がって、向こう岸は幸せそうな家族が見える。歩いているときにコンビニで買ったビールを、座って飲む。
なんで川沿いにはラブホテルが多いのだろうとか考えながらも、ずっと音楽は流れている。そのときだけは僕がその音楽を中心を聴いている主人公になる。
目の前の風景と聞こえる風景が混ざっていく。風が少し強く吹いて僕の横を通りすぎてゆく。
家の中で「いつかはれたひに」を聴いてそんなことを想像した。外には出られない。窓の外は今日も晴れ。
優しい気持ちと大きく広がった空に加えて頭の中だけで聴こえる音楽は、見ているものを変えてくれるのだろう。
変わらない不安、毎日どうすればいいのだろうと思っている中、救いを求めるのではなく自分が変わるしかないのかもしれない。
今はそんな想像するしかできない日々で、いつかは「いつかはれたひに」を聴いて、早く近くの川へ歩きたい。
そしてこんな日もあったなって思い返して、よかったとため息を吐くのだろう。
伊藤 佑弥
(会社員)
タケシさんの歌と言葉は
なんでこんなにいつも
胸にすっと入ってくるのだろう。
涼しくて心地よい胸のすく
春の風を受けたような思いになる。
だけど、一瞬だけ通り過ぎてひととき私達に安らぎや逃避や盲目を与える為の音楽では決してない。
力強く根を張る大きな木を見たときのような、ただそれを見ただけで自分も自然と上を見上げられるような、そんな気持ちにさせてくれる私にとって唯一無二の存在です。
yabuson
(SEVENTEEN AGAiN)
やさしさだけじゃ
生きていけないのかもしれないけど、
やっぱりできるだけ
やさしい世界がいい。
LIFE IS WATERのうたの中は、
わたしの思うやさしい世界です。
ナツコ
(メシアと人人)
いつかはれたひに 2020/5
信州の信濃追分で受験勉強をしていたとき17ページばかりの詩集をもらった。
ー遠くからとどけられる信りはいつも軽い ここは現実の地点 鈍重なおれの椅子 ぎらりとだんびらの痛みを引きぬいてー
1963年だった。
手渡してくれたひとはそのまま詩人になったろうか。以来このフレーズをいつも私はもって生きた。音楽も詩も、魂に刻みこまれ一生ものになるのは、こういう時があるからだ。
今回このCDをつくった人たちは、思いもよらぬ自粛の強制や都市封鎖の中で、「ぎらりとだんびらの痛み」を引き抜いたのだろう。それが現実の地点であり、否応なしのおれの椅子なんだから。この「いつかはれたひに」は、不幸のただ中で幸福を手探りするものになった。それは詩や音楽を手放さない人間の自然であり不自然であって、芸術の強靭性の証明だと思わずにはいられない。
驚くばかりにタイムリーな録音であり完成と発売だと思う。
おめでとう、よい作品ができたよね。
久保つぎこ
(作家)
2年前の夏、静岡市にある「夜明け前」というブリトーやタコスが最高においしいメキシコ料理屋さんで、久保君は「LIFE IS WATER」という名前で一人で唄っていた。
その時既に今作に収録されている「デビルカー」を披露していたんだけど、歌詞は恐らくその時のアドリブで、「麻生を轢き○してほしい」という、少々過激な物だった。最高。僕を含めた何人かが歓声を上げたのをハッキリ覚えてる。
初めて出会った約20年前(!)から一貫して、久保君の歌声は少し悲しい。どんなに明るい歌を唱っていても、少し悲しい。唯一無二の歌声。ここ数年の大所帯化&ポジティブな空気に満ちたライブを音源に落とし込んだ今作でも、根底にあるのは久保君の少し悲しい歌声。
2年前と比べて世の中は全然良くならないし、疫病の真っ最中。久保君、デビルカーに轢き○して欲しい奴らがまだまだ沢山いるね!
生き延びてまた会いましょう。それまで今作聴き込んどくし、この活動を経てDIEGOがどうなっていくのかも楽しみにしてるよ!
PS:逃亡記、アンセム確定!
牧野俊太
(herpiano)
妙に耳に残る歌声、歌詞、メロディ。
フォーク、パンク、オルタナティブ。
ヨレヨレで、そして美しい。
2000年代に青春を過ごした若者たちの言葉なんだと思う。
胸が熱くなった。
新井仁
(Lifestyle Music Records,
NORTHERN BRIGHT,
RON RON CLOU etc)
やけにすっと入ってきてまた聴きたくなる。
まんまとやられてしまいました。
次の朝起きたら「逃亡記」のオーライオーライが頭の中で鳴っていた。
ライブで聴ける日がとても楽しみで仕方ない。
コイケヤスオ
(KETTLES)
行きたいな行こうかなやっぱりやめようかな。
いや やっぱり行こう。行って良かった。
優しい風で揺れ動くカーテンほどのちょっとした日常の感情をライフイズウォーターバンドは音楽で想像させてくれる。
その優しい風には叫ぶことのないエモーショナルが聴こえる。
ライフイズウォーターバンドという曲が書けそうなくらいリラックスして心揺さぶれる感情。
エモーショナルに書けるなんて言い切らないよ、エモーショナルに書けそうなだけ。
そんな身近に置いてずっと聴いていたい音楽。
ユウマ
(あなのなかにかくれているロバ)